That's fine

英国人マーガレット・モリスが創ったダンスの事、音楽、日々感じた事などを書いていきます

40代男性会社員、ダンス経験なし身体硬い!そんな人がMMMを始めたら その1

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 お顔をお見せできないことが、本当に残念な写真です

何故なら、これ程までに全員が素晴らしい笑顔で写る写真も

珍しいと思うからです

 

これは、2014年のMMM神戸&大阪のワークショップで撮影したもの

メンバーの半分以下? しか写っていませんが

左下をよくご覧下さい

神戸&大阪に在籍する男性の一人です

MMMは、男性も女性も関係なく出来るダン

女性が多いですが、他にも男性メンバーがいます

ドイツには、オーガナイザーとなった日本生まれの男性がいますし

マーガレットの後を継いだジム先生は、男性でした

日本でも、彼の他数名の男性メンバーがMMMを楽しんでおられます

写真の男性はこの時に、幼児さんの為のティーチャー試験を受け

彼も今やティーチャーの仲間となっています

 

毎年春に、MMM Japanは海外から講師をお招きして

カラー(レベルのこと)クラスや、普段出来ないクラス

そして、試験官になって頂いたりしています

 

MMM Japanは、福岡、長崎そして

神戸&大阪

 

このワークショップは、オープンクラスがあり

メンバーでない方も、海外トップ講師のレッスンを

気軽に体験して頂ける貴重な機会となっています

 

数年前までは、毎年日本に来られるのは、上記の

マーガレット・モリスからMMMを引き継いだ

スコットランドのジム・ヘイスティ先生でした

グラスゴーの名誉市民でもある有名なダンサーだった先生

ジム先生は今、天国から私たちを見守って下さっています…

マーガレット モリス ムーブメント - MMM JAPAN Kobe & Osaka

 

まだジム先生が来て下さっていた時のこと

その男性は、メンバーである彼の「パートナー」に誘われて

「ええー! 俺がダンス? おい待てよ、それはないやろう?」

などと言いつつも、ワークショップに参加しました

 

タイトルにあるように、男性は40代半ばの会社員

筋肉質ではあるけれど、普段スポーツすることもない

ダンスのダとも縁のない、身体の硬い普通の人でした

 

で、彼は一番前、ジム先生の目の前でレッスンを受けていました

ジム先生は、MMMを知らない、踊ったこともない彼に

とても優しく丁寧に、指導をして下さり

彼はジム先生のお人柄と、その美しい動きに魅了されたのでした

 

「俺、MMMやる! 来年もジム先生に会いたいし健康のためにもいいし、

 もっと上手になった姿をジム先生に見て貰いたい」

 

男性は、このように思うようになったそうです

 

彼は、彼なりの熱心さでレッスンを続けました

女性ばかりの中で、初めは辛そうでもありましたが

MMMで身体が楽になることが気持ち良く

解剖学に基づいた動きで、無理なことを要求されないMMMは

膝の悪い彼も続けられました

前屈が殆ど出来ない彼も、少しずつ柔らかくしていけばいい

そういうMMMの優しいレッスンが

ダンスなんか、オジサンで身体の硬い自分に出来る筈はない」

という先入観から、彼を解き放ったのです

 

男性は、福岡のMMMのリサイタルにも出演しました

始めて1年だったでしょうか?

まだそんなに何が出来るわけでもありませんが

彼に出来る振り付けをして貰い、衣装を着け舞台で踊った彼は

こう思ったそうです

 

「俺は今舞台で踊っている。お客さんが俺を見ている。なんて気持ちいいんだ!」

 

彼は緊張するタイプですが、それよりも

その非日常空間を楽しむことが出来るという

普通恥ずかしいから、下手だからとか思って出来ないことを

平気でやってしまって、喜びに変えてしまえる才能がありました

 

このように、初心者の方でも頑張って出ることも出来ますし

逆にそれを、強要されることはありません

 

彼のように、全くの初心者でも自分が楽しいから出る!というのは

性別も、年齢も関係なく、全ての人が踊ることで人生が豊かになると

そう信じていたマーガレットの思いに沿っているかもしれません

 

ただ、やはり人に見せるものですので

お稽古にちゃんと出席する、という当たり前のことが前提ではあります

 

ジム先生にも舞台を観て貰い、褒めて貰った男性は

もう、有頂天で誰にも止められません

もっと上手になりたい、もっと舞台で踊りたい!

その気持ちは、益々強くなりました

 

彼と、そして元私のピアノの生徒であったAちゃんが

Basicティーチャーとなった私の生徒さんになりました

 

40代後半男性と、20代前半ピチピチちゃんの組み合わせ

Aちゃんから見れば、父親のような男性とのお稽古も

大らかな彼女は気にすることなく、楽しんでくれました

彼も、逆に娘のようなAちゃんとのレッスンを嫌がりませんでした

 

Aちゃんは、子供の頃バレエを習っていましたが

だからといって、MMMというダンスがすぐ出来ないところが

意外に思われる、多分本人も意外だったでしょう

 

MMMは骨盤を正面に向け、初級では開くことがありません

骨盤をまっすぐしたままで、その人の可動域でしか動かしません

無論、続けることで可動域は広がっていきます

 

例えば、真っ直ぐ立って骨盤を正面に向けたままで

膝を前向きのまま、脚を後ろに上げようとしても

骨格の作りから、高く上げることは出来ないのです

その人が出来る、一番高く上げることは出来ます

関節の構造は一緒でも、可動域などは人それぞれ

MMMは、その人の出来る所でやっていくので

他の人と比べようがない、比べる必要もない

人と同じでなければいけない、ということがありません

 

二人は、とても熱心な生徒さんでしたので

月に2回のお稽古でも、一回の時間を長くして

彼らは、順調に試験を受けBasicからWhite、Yellowと

レベルを上げていきました

勿論、私の勧めもありましたが、彼らが望んだことでした

MMMでは無理に試験を受けて上のクラスへ、ということはありません

 

この間に、何回かリサイタルがあり

彼らも私も、舞台で踊らせて頂きました

 

そして、新たに児童の資格=チルドレンも取得して

幼児と児童のクラスも持つようになった私は

リサイタルで、子供達の為に振り付けをすることになりました

 

初めての振り付け

やって楽しい、観て楽しい!がモットーでした

 

物語を創る

物語に合う音楽を選びアレンジする

自ら、ピアノを弾き録音

最初は、このように手の込んだことをしていました

お芝居を創っていた私は、どうしてもこういう発想になりました

 

この子供達の振り付けに、その男性やAちゃんたちも参加して貰いました

子供が大好きな男性は、とても楽しんで練習してくれ

子供達も彼を愛称で呼び、懐いてくれたので

レッスンは、とても楽しいものでした

  

そして、これらの経験が彼らに

「Health Play」という幼児の為のティーチャー資格取得という

大きなチャレンジを促すきっかけにもなるのでした

そのように思ってくれたことは、大変嬉しい展開です

 

しかし それに伴って

私もティーチャーのレベルを上げないといけませんでした

MMMは、一度の先生試験で何もかも出来ないのです

先生にもまた、レベルが存在するのです

 

さてさて、彼らはどうやって勉強していくのでしょうか

そして、私は?

 

次回に続く

 

最後までお読み頂き、

有り難うございました

またご訪問くださいね~(^_^)/