That's fine

英国人マーガレット・モリスが創ったダンスの事、音楽、日々感じた事などを書いていきます

【改訂版】有酸素運動を、100年前から使っていた創始者マーガレット・モリス 神戸&大阪と私2

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おはようございます(^_^)/ 

 

前回は、自己紹介とMMMのお話しを少しさせて頂きました

今回は私の体験と、ムーブメントについて

お話しいたします
MMMと私 第2回目です!

 

 

マーガレット・モリス・ムーブメントという

英国で生まれたダン

1910年にマーガレットはロンドンに

ダンスの勉強が出来る学校を創立しています

1891年生まれのマーガレット

20才にもなっていない?!

もの凄いパワーを持った女性ですね

 

そして、私たちが学ぶムーブメントですが

全てに呼吸の指示が付いています

呼吸のタイプも3種類あり、深呼吸はその一つです

 

習い始めた頃の私は、もう手足で必死でした

なんせ、運動音痴なのですから

それでも、「呼吸のエクササイズ」では

まだ呼吸に集中することが出来ました

 

MMMには、呼吸をするという目的のエクササイズがあるのです

 

それ以外のエクササイズにも全て

いつ吸うか吐くか、全部細かに決められています

幼児のエクササイズにはありませんが

児童のレベルでは、呼吸も正しく出来るよう指導します

 

これらは、動きに沿ったしたもので

運動をより良く、そして美しさを加えるものでもあります

 

マーガレットの書き残したものを読むと

彼女がいかに呼吸を大切にしていたかが分ります

 

今や当たり前の有酸素運動ですが

20世紀初頭ではどうだったでしょうか?

そう思うと、マーガレットは時代の最先端を歩いていた

そのように言っても過言ではないと思います

 

さて、呼吸のエクササイズ

初心者は、初心者が出来る動きと共に呼吸します

意識すると肩が上がったり、身体が硬くなりました

易しい動きに見えるのに、先生のようにできませんでした

 

それでも私は何故か、見たことがない動きもあるMMMを

やめたいとは思いませんでした

リズムに乗ってカッコよく、ズンチャン、ズンチャン

そういうものが流行っていた時代に

MMMの静かに見えるのに、身体の芯に効く

シンプルな(当時のレベルは)動きが心地よく

そして、なにより私はMMMに癒やされていたのです

 

お稽古の間、動くことに集中することで

日常は吹っ飛んで、頭がリセットされたようになりました

単純な動きの中にも、深い意味があり

納得しながら出来る事も、興味深かった

 

そして、ピアノを習ったことのある方には

ツェルニーエチュード」みたい

と言うと、理解して頂きやすいでしょう

 

重ねていくことで、出来るように

系統立てて作られているエクササイズである

そういうことです

身体のある部分に特化したもの

全体のコーディネーションを良くするもの

そして、呼吸

歩く・バランス・パーツを動かす

跳ぶ・走る

 

そして「グリークポジション」

これは、また次の機会にお話しします

 

初心者のBasicクラスには、約40のエクササイズがあります

これらを全て出来るようにならないと

次のレベルに上がることは出来ないようになっています

 

ここが、音楽の勉強と似ています

ツェルニー30番が終わって、40番が弾けるようになる

そして、エチュードを練習することで

モーツァルトベートーヴェンソナタが弾けるようになる

それとMMMは、とても似ています

それも、私がMMMが好きになった理由かもしれません

(メンバーには、私の他にヴァイオリニストが二人おられます)

 

そして

今の英国本部のトップは、新体操の

元ジュニア世界チャンピオンです。それも二回!

動きのクオリティを高めるため、MMMを並行していたとか

 

マーガレットは、ベルリンオリンピックの際

政府の要請で、選手達を訓練するためのエクササイズを創っています

陸上選手、テニス、ゴルフ等々

 

更に理学療法士でもあったマーガレットのエクササイズは

医療の現場でも使われていました

 

スイスのサナトリウムのビデオが残っています

子供達や女性がエクササイズをしているのですが

「え? 彼らは患者さんですか? えー?!」

というくらい、生き生きのびのび動いておられます

きっと、MMMで回復が早くなり元気になっていかれたのかな

と、私は思っています

 

MMMは直接病気を治す、というものではありません

身体にナチュラルな動きのMMMをすることで

例えば歪みが改善したり、筋肉が付いたり

呼吸が深くなったり、姿勢が良くなったりして

身体が楽に、正しく働けるようになって

結果、元気に健康になっていく、というものです

 

今でこそ、このようにお話しできるのですが

始めて間もない私は、まだ訳も分らず

手が、足が!とジタバタしていました

そんな私でしたが、MMMの面白さは分ってきていました 

 

こうして私は、Basicのクラスをコツコツ続けていました

まだ神戸では、試験を受けられる体制が整っていませんでしたし

「試験を受ける」ということの本当の意味も理解できていませんでした

 

ワークショップを、神戸でもできるようになれば

そのように言われる先生の、その言葉の意味も

きちんと分ってはいませんでしたので

夏に英国であるというサマースクールの素晴らしさ!

というお話しも、へぇ~そうなんだなぁ、ふうん

という調子で、その頃の私には、遠い出来事で

ダンスの為に英国へ行く、というのも

憧れはあっても、現実的に考えられませんでした

 

そんな中、少しずつ増えた生徒さん

先生は、場所代を負担しながらでも

レッスンを続けて下さいました

 

神戸という街に、必ずMMMを根付かせる

きっと、そうしてみせる

 

ー夢は、新しいティーチャーを育てることー

 

その言葉は、私の胸に深く響きました

数々の困難を克服して前進する先生は

私の尊敬する人であり、師でありました

 

私が、先生の夢を叶えてみせる

 

その思いが、私とMMMを一層強く結びつけたのです

先生の夢は、私の一つの目標にもなったのです

 

今から思うとこれは、覚悟した強い思いではなく

先生の夢を叶えるんだ!という子供のような

無邪気で、ある意味現実味を帯びていないものでした

 

そして1995年

阪神間を大きな災害が襲いました

 

それでも 

夢 思いは 

消えることはなかったのです!

 

 

昨日、福島で大きな揺れがありました

当時の記憶が甦り、怖い思いをされた

そんな方も沢山おられたでしょう

心よりお見舞い申し上げます

復興が進み、日常が早く戻りますこと

切に願っております

 

私も、備えを怠らないように

もう一度身の回り、常備品など

見直したいと思います

 



本日も最後までお読み頂き

有り難うございました

またご訪問下さいね(^_^)/